免疫療法でのがん治療なら東京キャンサークリニックの癌治療コラムがんがん治療の選択は”彼を知り己を知る”ことから

がん治療の選択は”彼を知り己を知る”ことから

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【執筆・監修】 阿部 博幸
東京キャンサークリニック理事長

医学博士
一般社団法人国際個別化医療学会理事長

もし、あなたが若い未婚の女性で乳がんだと診断されたとしたらどうしますか?あるいは、大事な仕事を任されて、よしがんばるぞと思ったときにがんになったとしたら?80歳を過ぎてがんになったとしたら?

日本の標準的ながん治療とは

今の日本の標準的な治療の場合、まず外科手術が最優先となります。がんの種類やできた場所によっては放射線が使われることもあります。がん細胞を徹底的に叩くためには抗がん剤も使われます。これら「手術」「放射線治療」「化学療法」が、がんの三大治療になります。
近年は、免疫チェックポイント阻害剤による「免疫療法」も三大治療に次いで行われています。

免疫チェックポイント阻害剤とは?
免疫細胞及びがん細胞によって産生されるタンパク質を遮断することによって免疫応答を調節できる薬です。この薬を使用した治療を免疫療法と呼んでいます。

※患者さんの細胞を培養して製造する免疫細胞療法(再生医療)とはまったく異なる治療法です。

がん治療分野は日進月歩していますので、早期のがんであれば、三大治療で完治する例も多く生存率も年々上昇しています。

しかし、ステージの進んだがんでは三大治療の限界が見えているのも事実です。

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副作用により別の病気を発症するケースも

また、三大治療にはどうしても心理的、肉体的な苦痛が伴います。

例えば、抗がん剤によって起こる吐き気や食欲不振、脱毛に悩まされる患者さんは少なくありません。なかには耐え難く途中でギブアップされる例もありますが、吐き気や食欲不振を改善する薬もありますので、我慢せずに気になる症状は何でも医師に相談してください。これらの副作用は一時的なものなので、治療が終了すれば徐々に回復すると考えられます。

一方で、治療薬の重篤な副作用により心不全、1型糖尿病など別の病気を発症してしまうケースも少なくありません。

本来治療とは病気を治し健康をとり戻すためのものであるはずですが、がん細胞をうまく叩けても、宿主である体まで弱ってしまっては何にもなりません。

多少の犠牲は仕方ないという考え・・

冒頭で問いかけましたが、患者さんが女性なら乳がんの手術で胸に傷がつくことに抵抗があるでしょう。抗がん剤を使うことで、卵巣にダメージを受け、妊娠ができなくなる場合もあります。これから結婚して子どもを産みたいと願っていても、がんによって、その希望を捨てることにもなりかねません。

また、働き盛りの人が思う存分仕事に打ち込めなくなることもあります。治療のために会社を休みがちになったり、残業や出張をセーブしなければならないようだと、会社での評価も下がってしまうでしょう。病気だから仕方がないとは言え、男性、女性を問わず、仕事で評価されなくなるのは、精神的に大きなダメージを受けるものです。

体力のない高齢者が強い治療を受けることで寿命を縮めることもあります。入院して治療を行う場合は、高齢になるほど筋力低下や認知症の症状がでるリスクがあり、退院してから以前の生活に戻るためには、本人の気力と家族のサポートがないと難しいものになります。

三大治療では“がんをいかに取り除くか”に集中しているため、患者さん一人ひとりの事情にまでは配慮ができません。がんを治すためには、自分の生活や夢を犠牲にするのも仕方ないという考え方に、患者さんも治療する側もどうしても傾いてしまいます。

がんを治すために臓器を失ったり、妊娠をあきらめたり、仕事をあきらめたり、当たり前の暮らしをあきらめなければいけないのでしょうか。進歩しているように見える医学や医療技術をもってしても、なぜ、いまだにがん治療を前にして私たちはこんなに理不尽な状況を突き付けられてしまうのでしょうか。

真実は自分で見つけるしかありません。

もう一つの選択肢

今は、2人に1人ががんになる時代です。年齢も性別も関係なく、誰がいつがんになっても不思議ではありません。しかし、いつまでもがんは人生を台無しにするものだ、仕方が無い、という図式をそのままにしておけば、半数の人ががんで人生を棒に振らないといけなくなります。自分もがんになったらそうなってしまうのではと、ほとんどの人が不安を抱えることになります。そんな世の中に夢や希望が育っていくはずがありません。このままではいけないのは明白なことです。

たとえがんになっても人生の希望を絶たれるのではなく、描いた夢や計画を実行できるような治療法があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。

私は長年、その方法を探し求めてきました。私が着目したのは、体に備わるがん細胞を攻撃する仕組みです。

もともと体にあるこの仕組みを、出来るだけ自然な形で治療に応用した「免疫細胞療法」という治療です。自由診療のため費用は全額患者さんの負担になる点を除けば、理想的ながん治療だと考えています。

自由診療で行うがんの免疫細胞療法についてネガティブな情報は絶えることはありません。それだけ人々に浸透して欲しくない治療なのでしょう。なぜなのでしょうか。

この治療のいいところは心身の苦痛がなく、今まで通りの生活が続けられることです。体にある免疫機構を利用した治療だからです。

三大治療を否定しているわけではありませんので、病状により三大治療を最優先で行っていただく場合も多々あります。免疫細胞療法と三大治療を併用して治療計画を立ててご提案することもよくあります。また、これも病状によりますが、免疫細胞療法の効果を効率よく引き出すために、温熱療法などを補助治療として併用することをご提案することもあります。

患者さんがここに来てよかったと満足されてお帰りいただけるよう、出来る限り患者さんやご家族のご要望に沿うよう努めています。

体やがんについて知ることが大切

がん治療の選択にあたり、治療方法ばかりに目が向いてしまってもいけません。

もっと、大局的にがんという病気について知る必要があるだろうと思います。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というのは、孫子の兵法の有名な言葉です。この場合、彼というのはがんです。己というのは体の機能や仕組み、体に備わる治癒力です。そこをきちんと押さえておいてこそ、正しい、自分に合った治療法を選択できるし、がんになった後の人生の設計もうまくできるのです。

そのような想いから、特別な医学的知識がない人でもわかりやすいよう努めながら、がんにまつわるコラムをここ、東京キャンサークリニックのホームページに投稿させていただいております。彼を知り己を知る一助としていただければと思います。

自分の大切な体ですから人任せにはできません。
自分で調べ、勉強し、多くの人から話を聞き、情報を集積していき、真実を見つけ納得のいく方法を選び取っていってください。

どのような治療を選ばれても、ご本人が悔いなく、そしていい結果が得られれば何よりでございます。

東京 九段下 免疫細胞療法によるがん治療
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