皮膚にできたシミやイボなどの病変部を壊死させて除去する治療です
凍結治療とは、イボ、ホクロ、シミ、ニキビ跡などの病変組織を凍結し、細胞を壊死させ自然に脱落させることで病変組織を除去することを目的にした治療法です。
皮膚病変を除去する治療として凍結治療の他に、手術、レーザー治療、軟膏薬、内服薬などがあります。
当院では、ベルギー製の凍結治療に特化した治療機器CryoProbe🄬(クライオプローブ)を使用して、自費診療で凍結治療を行っています。一般的に行われている約マイナス196℃の液化窒素を用いる冷凍凝固術に比べ、クライオプローブはマイルドな温度で病変部に働きかける、身体に負担の少ない非侵襲的な治療機器と言えます。
クライオプローブは、冷却剤である液化亜酸化窒素を病変に噴射し、皮膚等の組織の熱を奪いながら約マイナス89℃で気化し、組織を急冷させます。クライオプローブは病変部をピンポイントに狙い液化亜酸化窒素を高圧低温で噴射するため、病変組織に深く穏やかに浸透していきます。
病変部の場所や大きさによりますが、通常、治療直後から数日は治療部位が赤くなったり浮腫がでたりします。治療後1週間から10日ほどで赤黒くなり、治療後数週間でカサブタとなり剥がれ落ちます。
治療の流れ
1.初診
病状や治療歴、現在の身体的情報などを詳しくお伺いし、カウンセリングを行い、凍結治療について説明させていただきます。
2.治療
病変部に液化亜酸化窒素を噴射します。施術時間は病変部の形状や大きさによります。小さく平らなイボであれば、数秒から10秒程度の施術を2回繰り返します。
3.経過観察
治療から3~4週間後、経過を観察するために再来院していただきます。
病変部の大きさや種類によっては、繰り返し治療が必要となります。
副作用
クライオプローブによる凍結治療で重大な有害事象の発生はありません。
皮膚科の凍結治療の一般的な有害事象は次の通りです。
- 一過性の疼痛(施術中または施術後)
- 水疱
- 血疱
- 浮腫
- 色素沈着、色素脱失
- 瘢痕
- 脱毛
- 潰瘍形成
- 感染
- 感覚異常
注意点
- 高齢者の方は創傷治癒が遅いことがあります。
- 妊婦・産婦・授乳婦の方は事前にお知らせください。
治療を受けられない方
- クリオグロブリン血症の方
- クリオフィブリノゲン血症の方
- レイノー病の方
- 血小板欠損症の方
- 寒冷じんましんの方
治療費
(税込)
初診料 | 5,500円 | |
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凍結治療 | 直径1cm未満の病変:一か所につき | 6,600円 |
直径2cm未満の病変:一か所につき | 13,200円 |
- 健康保険適用外の診療のため、全額自己負担となります。
- 価格は技術の進展とともに、予告なく変更する場合がありますことを、予めご了承ください。