多価樹状細胞ワクチン療法

アフェレーシスを不要にした、「樹状細胞ワクチン製造に関わる一連の新しい技術」は、日本、米国、ドイツ、フランス、イギリス、韓国、シンガポール、台湾、中国、マカオ、香港で特許が成立しています。

多価樹状細胞ワクチン療法はがん細胞のみを集中攻撃する治療法です

樹状細胞とは、体内に存在する、いわば免疫の司令塔です。

多価樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞が持つ優れた「抗原(がんの目印)提示能力」を活用した免疫療法です。樹状細胞は、体内でがん細胞を攻撃する「T細胞」とT細胞の活性を支援する「ヘルパーT細胞」という免疫細胞に、攻撃の標的となるがんの目印の情報を与える役割を担います。

目印となる情報を受け取ったT細胞は活性化し攻撃力のあるキラーT細胞(細胞傷害性Tリンパ球)となる一方、ヘルパーT細胞も活性化し、キラーT細胞が攻撃力の高い細胞になるよう支援します。こうして、キラーT細胞は分裂・増殖を繰り返しリンパ管や血管を通って体中を移動し、樹状細胞から伝達された目印を持つがん細胞を標的に集中的に攻撃します。

正常細胞は攻撃しないので副作用がほとんどなく、身体への負担も少ないため、ステージの進行したがんでも治療が可能です。
また分子レベルでがん細胞を見極めて攻撃するため、外科的な除去が難しい浸潤性のがんや、発見されにくい微細ながんにも効果が期待できます。

当院ではがんの縮小や病状回復、がん再発抑制やがん予防を目的として、特許技術により製造する樹状細胞ワクチンをご提案しています(第三種再生医療等 提供計画番号:PC3180297)。

治療の流れ

通院での治療が可能です。
2週間ごとに少量の採血と、ワクチンの皮内注射を受けていただきます。

東京キャンサークリニックでは、アフェレーシス(成分採血)を行わずに、1回ごとに患者さまの血液を約25ml採取し、単球という細胞を分離し、未分化のまま増殖させてから大量の樹状細胞を培養していきます。

そこに人工がん抗原や、患者さまご自身のがん組織が入手可能な場合は、がん組織から抽出した自己がん抗原を取り込ませ培養していくことで、多価樹状細胞ワクチンを完成させます。

これをがん患部に関連したリンパ節近くに皮内注射で投与、または、腫瘍内に直接投与します。キラーT細胞に加え、ヘルパーT細胞にがんの目印の情報を伝え、がん細胞を攻撃させます。

1クールの治療期間は3ヶ月となり、患者さまは2週間毎に採血とワクチン投与を6回(※)受けていただきます。

※活性NK細胞療法または活性NK/NKT/γδT細胞療法を併用される場合は、5回の投与で1クールとなります。

単球を未分化のまま大量に増殖させる特許技術が、わずかな採血量から治療に十分な量の樹状細胞ワクチンを製造することを可能にしました。

治療の評価

当院では「治療前」、「1クール終了直後」、「1クール終了3ヶ月後」にT細胞応答サイトカイン検査(イミュノグラム)、CTCカウント、cfDNA濃度、腫瘍マーカーなどの検査を行い評価の指標の1つにしています。

1クール終了直後にQOLの評価を行った上で、イミュノグラムや腫瘍マーカー、画像診断などを基に治療の評価を行います。 さらに、1クール終了3ヶ月後に再びQOLの評価を行い、イミュノグラムや腫瘍マーカー、画像診断などを基に治療の評価を行い、今後についての計画を患者さまと相談しながら決めていきます。

治療の特長

アフェレーシスが不要です。

アフェレーシスとは、樹状細胞の元になる単球を採取するための成分採血です。樹状細胞ワクチンを作るためには、この方法で2~3時間かけて1クールの治療に必要な量を採取していました。しかしこれは患者さまの時間的・心身的負担を伴うものでした。

東京キャンサークリニックでは新たな技術を確立し、通常の静脈からの少量の採血で治療することを可能にしました。この技術は世界11カ国・都市で特許を取得しています。

  • アフェレーシスにかかる時間と、患者さまの心身的負担がなくなりました。
  • 1回わずか25mlの静脈採血で、1本分のワクチンを作ります。
  • 1回分ずつワクチンを製造できるので、凍結解凍の必要がなく鮮度の高いワクチンを投与できます。

少量の単球から大量の樹状細胞を培養します。

アフェレーシスによる樹状細胞ワクチン製造法は、採取した単球をそのまま樹状細胞へと分化させます。患者さまの状態によっては単球の数を十分確保することが出来ないこともあり、必然的にワクチンの質や量に影響します。

当院では単球そのものを未分化のまま大量に増殖させる特許技術により、どのような状態の患者さまでも十分な量と質の樹状細胞ワクチンを製造できるようになりました。この技術は世界11カ国・都市で特許を取得しています。

関連ページ「開発ストーリー

長鎖ペプチドを含む4種類以上の人工がん抗原を使った多価樹状細胞ワクチンです。

がん細胞は多種類の目印を持っています。しかし免疫機構の監視から逃れるために、目印を隠すこともあります。

樹状細胞ワクチンが提示するするがんの目印(ペプチド)が多い方が、がん細胞を認識する確率が高まり、ワクチンが効果的に働くことが臨床研究でも確認されています。

一般的には使用するペプチドは1, 2価ですが、当院では4価以上を使用する多価ワクチンです。

そして当院では、WT1、NY-ESO-1など長鎖化したペプチドで効力の高い樹状細胞ワクチンを作ることに成功しています。

  • 樹状細胞のMHCクラスIとクラスII分子上に提示させる長鎖ペプチドを使用します。
  • つまり、キラーT細胞とヘルパーT細胞を同時に活性化するので、強力なワクチンになるのです。
  • メモリーT細胞により治療効果が持続するため、がんワクチン治療効果判定基準であるirRCによる判定にも合致します。
  • 保有する樹状細胞ワクチンの製造技術(特許取得済み)により、抗原提示能の高い樹状細胞ワクチンを提供しています。
  • 患者さまのがん組織が入手できる場合、自己がん抗原として使用します。

Treg(制御性T細胞)を抑制する治療を併用します。

私たちの体に備わっている免疫機構は、体に侵入したウイルスやがん細胞などを異物として認識し排除するという免疫反応の他に、過剰な免疫応答を抑制しようとする機能も備わっています。

がん細胞はIL-10、IL-4、TGF-βなどの免疫制御性サイトカインを出すことで、制御性T細胞を増やしてがん細胞を攻撃する免疫細胞の働きを抑えようとします。そこで東京キャンサークリニックでは、多価樹状細胞ワクチン療法の効果を増強するために、メトロノーム療法を併用しています。

副作用

  • 患者さま自身の免疫細胞と免疫システムを利用するため、副作用はほとんどありません。これまで、CTCAE v5.0によるGrade 3以上の重篤な副作用が起こったケースはありません。
  • 可能性のある有害事象として発疹、アレルギー・肝機能障害、ショックが挙げられます。ごく稀に、投与後数時間内に強い免疫反応により、悪寒や37~38度の発熱が起こることがありますが、半日ほどで治まります。また、一時的に注射部位が赤く腫れることがあります。

治療費

多価樹状細胞ワクチン療法(単独)

(税込)

初診料 サービスにより無料
血液検査 HLA遺伝子型検査(初回) 22,000円
治療前検査及び1クール終了後評価検査(計2回)
(成人病セット, 感染症, 腫瘍マーカー, CTCカウント, cfDNA濃度, T細胞応答サイトカイン検査)
110,000円
多価樹状細胞ワクチン療法 (人工がん抗原4種類まで含む) 440,000円(1回投与)
※1クール(6回投与) 2,640,000円
人工がん抗原の追加 27,500円/種類
ハイブリッド免疫療法(多価樹状細胞ワクチン療法と活性NK細胞療法の併用)

(税込)

初診料 サービスにより無料
血液検査 HLA遺伝子型検査(初回) 22,000円
治療前検査及び1クール終了後評価検査(計2回)
(成人病セット, 感染症, 腫瘍マーカー, CTCカウント, cfDNA濃度, T細胞応答サイトカイン検査)
110,000円
ハイブリッド免疫療法 (人工がん抗原4種類まで含む) 627,000円(1回投与)
※1クール(5回投与) 3,135,000円
人工がん抗原の追加 27,500円/種類
マルチ・ハイブリッド免疫療法(多価樹状細胞ワクチン療法と活性NK/NKT/γδT細胞療法の併用)

(税込)

初診料 サービスにより無料
血液検査 HLA遺伝子型検査(初回) 22,000円
治療前検査及び1クール終了後評価検査(計2回)
(成人病セット, 感染症, 腫瘍マーカー, CTCカウント, cfDNA濃度, T細胞応答サイトカイン検査)
110,000円
マルチ・ハイブリッド免疫療法 (人工がん抗原4種類まで含む) 660,000円(1回投与)
※1クール(5回投与) 3,300,000円
人工がん抗原の追加 27,500円/種類
  • がん予防目的での治療の場合、血液検査はHLA検査と治療前検査のみとなります。治療前検査の内容は成人病セット, 感染症, 腫瘍マーカー検査となり、費用は22,000円(税込)となります。
  • 健康保険適用外の診療のため、全額自己負担となります。
  • 価格は技術の進展とともに、予告なく変更する場合がありますことを、予めご了承ください。

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