アフェレーシスが不要なので、患者さまの心身的負担がほとんどありません
アフェレーシスとは、樹状細胞の元になる単球を採取するための成分採血です。
樹状細胞ワクチンを作るためには、従来この方法で3~5時間かけて1クールの治療に必要な量を採取していますが、これは患者さまの時間的・心身的負担を伴います。
多価樹状細胞ワクチン療法は、特許技術により通常の静脈採血による25mlほどの少量の採血による血液で治療することを可能にしました。
単球未分化増殖技術により、 わずか25mlの静脈採血で1回分のワクチンを製造します
樹状細胞の元になる単球そのものを増殖させる技術を確立しました。
少量の単球を未分化のまま大量に増殖させてから、未熟な樹状細胞に分化させるため、どのような状態の患者さまでも十分な量と質の樹状細胞ワクチンを製造することが可能になりました。
ワクチン1本分ずつ製造するので、凍結保存と解凍の必要がないため、完成した樹状細胞ワクチンの生細胞数は1X107個以上、生細胞率は97%以上のフレッシュなワクチンを提供できます。
がんの種類とステージを問わず、どなたでも治療が受けられます
同じ病名、同じステージでも、がん細胞の特徴は一人ひとり異なります。
がん遺伝子の壊れ方やがん細胞の表面に出ているがんの目印(がん抗原/ペプチド)の種類はさまざまなのです。
多価樹状細胞ワクチン療法は患者さま一人ひとり異なるがん細胞に対応できるノウハウと製造技術で、あなたのがんに合わせたワクチンを設計します。
“多価”ワクチンで、がん細胞を認識する確率を高めます
がん細胞は細胞表面に多種類の目印をもっています。樹状細胞ワクチンは、がん細胞の目印をT細胞に伝達し、活性化したT細胞はキラーT細胞となり、がん細胞の目印をめがけて攻撃をしかけます。
しかし、がん細胞は攻撃から逃れるために、その目印を隠し、姿を多様に変化させるのです。
多価樹状細胞ワクチンはがん細胞の多様性に対応するために、WT1、NY-ESO-1、MAGE-A3他、オーバーラップさせたロング・ペプチドを、患者さまのがんに合わせ4種類以上使用して、効力の高いワクチンを作ることに成功しています。
樹状細胞のMHCクラスIとクラスII分子に発現させるペプチドを使用しています。
- キラーT細胞とヘルパーT細胞が同時に活性化する強力なワクチンです。
- メモリーT細胞により治療効果が持続するため、がんワクチン治療効果判定基準であるirRCによる判定にも合致します。
NK細胞も同時に増強し、ハイブリッドでがんを一斉攻撃します
免疫療法は、自分の体に備わっている”免疫システム”によってがんと闘い、克服を目指す治療法です。
免疫には2通りあります。
- 予防接種のように攻撃対象を記憶させることで得る免疫を「獲得免疫」
- 異物なら何でも撃退する生来の仕組みを「自然免疫」
と言います。
この2つの免疫をハイブリッドで同時に行うことで、相乗効果により強力な治療効果を期待できます。
わずか25mlの静脈採血から多価樹状細胞ワクチン(獲得免疫)と、活性NK細胞(自然免疫)を製造する特許技術により、患者さまに負担をかけることなく「ハイブリッド免疫療法」を提供することを可能にしました。
副作用はほとんどありません
多価樹状細胞ワクチン療法は正常細胞を攻撃せず、がん細胞だけを狙い撃ちする治療法です。
患者さまご自身の免疫細胞と免疫システムによってがん細胞を分子レベルで攻撃するため、副作用はほとんどなく、QOL(生活の質)を維持したまま治療を続けることが可能です。
これまで、CTCAE v5.0によるGrade 3以上の重篤な副作用が起こったケースはありません。
可能性のある有害事象として発疹、アレルギー・肝機能障害、ショックが挙げられます。
ごく稀に、投与後数時間内に強い免疫反応により、悪寒や37~38度の発熱が起こることがありますが、半日ほどで治まります。また、一時的に注射部位が赤く腫れることがあります。
概念実証済みです
多価樹状細胞ワクチン療法による治療を受けた患者さまのT細胞が、理論通りにご本人のがん細胞に発現しているペプチド(がんの目印)を標的に攻撃していることを、エリスポット法で解析しています。
提供している免疫療法
保有する特許技術について
当院の免疫細胞療法は、研究・学術活動に基づき確立された複数の特許技術によって支えられています。 学術実績および知的財産(特許)の詳細は研究・学術活動のページをご覧ください。
