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「がん免疫細胞療法」を中心としたコア治療でがんの根治を目指します。
がんは、手術で患部を切除したり、放射線治療で患部を照射したりした後も、免疫システムをかいくぐりながら、増殖を続けることが少なくありません。 これは、「がん幹細胞」という自らを延々と増殖させる細胞が存在しているからです。がんの根治には、このがん幹細胞を除去する必要があります。
また、1ミリのがんにはおよそ100万個、1センチに10億個ものがん細胞があります。
ごく初期であれば手術で取り除くことも可能ですが、多くの場合は成長しないと発見できず、見つかったときには大きくなっていることが少なくありません。
手術や放射線治療は局部的な治療であるため、すでに血液やリンパ液の流れに乗って全身に散らばったがん細胞には治療ターゲットを絞るのが困難です。
がん細胞が完全に取り除かれなければ、再び増殖し、再発・転移が起こる可能性があります。
この微細ながん細胞や、「がん幹細胞」を分子レベルで攻撃できる治療法が、「がん免疫細胞療法」です。
がん免疫細胞療法は、がんの標準治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)とも相性がよく、併用して受けていただくことで治療効果の向上が期待できます。
がん免疫細胞療法によって患者さまの免疫力が上がるため、抗がん剤の副作用を軽減したり、手術などで取りきれなかったがんを免疫細胞の力で攻撃したり、再発したがんが増殖する前に攻撃するなどの相乗効果が期待できるためです。
東京キャンサークリニックでは、「がん免疫細胞療法」を治療の中心として、患者さまに合わせて他の標準治療やサポーティブ・テラピーやケアを組み合わせながら、がんの根治を目指して治療計画を構築します。
治療効果の向上と、痛みの軽減・体力向上等を目的として
様々なサポーティブケアを組み合わせます。
どんな治療法を選んだ場合でも、治療効果には個人差が生じます。
患者さま自身の体力や免疫力、治ろうとする気力、がんの増殖力、ライフスタイルなど、治療に影響する要因は千差万別です。
これらをできるだけ望ましい状態に保持する・改善することは、コアとなる治療の効果を十分に発揮させるために不可欠の要素です。
また、真の個別化医療においては、治療の「結果」だけでなく、「過程」におけるQOL(quality of life :生活の質)の維持向上も重視します。
がんの治療において「気の持ち方」は大変重要です。 サイコオンコロジー(精神腫瘍学)でも、がんと知らされて絶望にかられてあきらめた人と、がんと闘う強い意志をもった人、さらにがんと共存していこうと楽観的に構えることができた人とでは、5年生存率に明らかな違いがあることが証明されています。
痛みの軽減やメンタル面でのサポート、さらには趣味や生活を楽しんだりリラックスすることが非常に重要なのです。 こういった観点から、東京キャンサークリニックでは、治療効果を高めたり治療の障害となる要因を取り除く「サポーティブ・テラピー」や「サポーティブ・ケア」を、治療の一環として考えます。
がんの除去・抑制に適した「コア治療」と「サポーティブ・テラピー」や「サポーティブ・ケア」を組み合わせ、ひとりひとりの患者さまに寄り添う治療を行っていくのが、東京キャンサークリニックの個別化医療です。
これらはすべて理論性とエビデンスのある治療法です。 診断結果とアルゴリズムに則って、患者さま一人ひとりに合わせてより効果が高いと思われる治療法の組み合わせを提案しています。
いずれの治療法も副作用はほとんどありませんので、体への負担が少なく、状態がよくない患者さまでも安心して治療に取り組んでいただけます。